積立投資で投資商品を毎月買い付けする際に、月のうち何日に買付を設定するとお得に(安く)買い付けできるか検証してみました。
検証に至った背景
「毎月の積立投資は何日に買付するのがお得か」の検証は、一部の方からは意味がないものと思われるかもしれません。
投資信託の積立投資では基本的に「毎日買付」と「毎月買付」のどちらかを選択することが出来、「毎日買付」を選べば、月の中での有利不利は出づらくなるはずだからです。
ただ、投資信託以外のETFや個別商品を積み立てる際には、「毎日買付」をすることが出来ません。
したがって、ETFで買付する僕としては、月の中でいつ買付を行えばよいのか気になっていたわけです。
背景が長くなりましたが、さっそく検証に移りたいと思います。
検証の前提と方法について
検証の前提については以下の通りです。
商品については、積み立て投資の中でも代表的かつ検証期間も長く取れるS&P500とし、期間は出来るだけ長く1928年1月~2023年10月の間としました。
方法ですが、まずは検証期間の間、毎月1~31日までの間で価格が高い順番に1~23位(営業日数分)まで順位をつけていきます。土日などの休場日は今回は空白=カウントなしとしています。
具体的には下記のような形です。
検証結果:1928年1月~2023年10月のケース
検証結果は以下の表の通りとなりました。分かりやすいように頻度の高い順位が緑色になるように編集しています。
左下から右上に向かってうっすらと緑色の帯が見えるようになっているかと思います。
基本的にはS&P500は今まで紆余曲折ありながらも上昇基調だったため、月末に近い方が価格は高くなりがち(月初の方がお得に購入可能)という、考えてみれば当たり前の結果が出ました。
ただ、単純に月初が良いかというとそうでもなく、1~3日(第一営業日)あたりは月末に引けを取らず、月の中で一番高価格の頻度が多いということが分かります。(積立買付が第一営業日に多いことが影響?)
したがって、1~3日(第一営業日)は避け、4~8日あたりを狙って買付をするのが良いということが言えそうです。
おまけ:2000年1月~2023年10月のケース
おまけとして最近に限った2000年1月~2023年10月のケースも載せておきます。
基本的には長期の検証結果と同じような結果ということになりそうです。